レンタルCGI Beautiful Music ズッコケ三人組
昔からいる歌手を好む傾向にあり。
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ズッコケ三人組

さっきと違う感想です。

ちょっと伏せてます。
どうしても書きたかったので書かせていただきました。

(携帯からの方はご容赦ください)



 <ぼくは小さい頃太っていて 勉強も運動も苦手だった
 自信がないからお調子者になって なんとかみんなに溶け込んでいた>
 ゆずのうたう「ぼくの漫画の主人公」というバラードだ。いかにもゆずらしい明るい曲だ。
 <そんなぼくにも夢中になれる物があった それは漫画を書く事だった
  ぼくの漫画の主人公はいつだって ぼくに無いモノを全部持っていて
  憧れを詰め込んだヒーローを いつもいつも描いていた>
 ゆずの歌を最初に聞いたのは、小学六年のころだった。学校で流れた「栄光の架橋」をきいて、ああ、いいなあと、思った。
「これ、なんて曲なの」
 友だちにきくと、「ゆず」というグループがうたっている「栄光の架橋」だと教えてくれた。アテネオリンピックのテーマ曲にもなったらしい。
「ゆず……?おかしな名前だねえ」
「もともとは横浜で路上ライブやってたそうよ。柚子(ゆず)のシャーベットを食べたとき、名前思いついたの。だから『ゆず』ってつけたんだって」
 メンバーは北川悠仁と岩沢厚治のふたりで、ロック全盛のなかで、めずらしくフォークで勝負している。と、音楽に詳しい友人が教えてくれた。
 柚子のシャーベットを食べていたから、ゆずにしたなんて、なんか、いいかげんな感じだなと思ったが、妙に耳に残って、それ以来注意していると、テレビなんかにも出演している人気のデュオだということがわかった。絶叫したり、叱りとばすような強い言葉はほとんどない。歌詞の内容も、だれもが体験する日常のちょっとしたエピソードを、ごくふつうの話し言葉で語られるから、だれの心にも違和感なくしみこむような、そんな歌詞が多い。
「栄光の架橋」のほかに「なにもない」や「スミレ」なんか、つい口ずさみたくなるような歌がいくつもあった。
 冬休み、お小遣いで買った「ゆずのね」という二枚組のCDのなかにあった「ぼくの漫画の主人公」は、なんとなく自分のことをうたってくれているような気がした。佳奈もぽっちゃり型の体型だし、運動も苦手だ。
 自室にこもるようになってから、佳奈はヘッドホンがはなせなくなった。自室の机に向かっているときも、ときおり背後でひとのうわさ声がきこえるのだ。それは階下の両親の声だったり、いるはずもない級友たちの声だったりするのだ。
 それが幻聴だということはじゅうぶんわかっている。だからこそ、幻聴がきこえる自分がものすごく不安なのだ。このままでは、こわれてしまうんじゃないか。そんな恐怖でからだが小刻みにふるえてくる。ゆずの歌をきいていれば、幻聴になやまされることはない。
 <中学生になっても太っていて 勉強も運動も相変わらず駄目で
  可愛いあの子が大好きだったけど ある日違う誰かと手を繋いでいた
  みんなが寝静まる頃机に向かって それでもまた漫画を書いていた>
 この歌をつくった北川悠仁っていうひとも、いじめにあったことがあるんじゃないかなあ。それとも、これは、岩沢厚治というひとの体験かもしれない。
 たずんゆずのふたりも、佳奈と同じような中学生活を送ったんじゃないだろうか。そして、真夜中、自分の机に向かって漫画を描きつづけていた。漫画の世界だったら、なんだってできる。
 <ぼくのまんがの主人公はいつだって 素敵な恋をしていたんだ
  憧れを詰め込んだストーリーを いつもいつも描いていた>
 でも……。佳奈は、ふっとため息をついた。
 悠仁も厚治も、もう中学生じゃない。三十をすぎた立派なおとななのだ。だから、胸をはってこんな歌をうたえるのだ。
 <あの頃のぼくよ きみの目に 今のぼくはどんな風に映るのかな?
  あこがれていたヒーローにはなれなかったけど 信じた道をこうして歩いているよ>
 あたしも三十歳になったとき、こんな歌がうたえるのだろうか。それまでに生きていられるのだろうか。

(参考:133ページから136ページ)



まず、ゆずは佳奈と同じような中学生活を送っていないと思う(笑)。

(中学時代の悪行の数々。笑)

この他にも、この女の子はゆずを知らない設定なんですね。

「栄光の架橋」の頃(2004年)は多分、ゆず自体の知名度はそれなりに高かったように思う(周りも大体知っていたし)。



作者の方は、多分非常にゆずを覚えたんでしょうね。

「なにもない」「スミレ」が出たことが驚きでした。

両方ベスト(ゴーイングホーム)に入っているけど、ちょっとうれしくなったゆずおたく(笑)。


など、さまざまな面でニヤニヤしていたのですが、

話自体は非常にディープなんですね。

欝状態になっている時は非常にこの感情に共感するかな。

幻聴が聞こえるのも、少しわかるような気がする。(まずいだろ。笑)

そういう状態で聞くゆずは非常に効果を発揮するので、

今回はいい使われ方をしたな、と言う感想です。

ゆずをそんなに知らない人がこの本を読んでどう思うのかはわからないけど、

いい宣伝(プロモーションとも言う)になっているよねと。

こんな素晴らしい企画に出会えたことは光栄だよね。



個人的にズッコケ三人組は、ゆずが小学生あたりの頃まで(80年代後半)をよく読んでいたのですが、

まさか、ズッコケに「ぼくの漫画の主人公」が載る日が来るなんて、夢にも思わなかった(笑)。

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